美容整形といえばコンプレックスを抱える若い世代に多いと思われがちですが、お隣美容整形大国の一つである韓国では、卒業写真を撮るために中学三年生の女子が整形をしたいと美容クリニックに詰め寄ることが多いそうです。韓国のある高校の3年生の三分の一は美容整形を受けているという報道もあり、保護者自身も整形が当たり前の世の中で過ごしてきたことも背景に、成績が上位に上がったご褒美や大学合格祝いとして美容整形の手術費用を負担するのがあたりまえという親も増えてきているようです。しかし、まだ高校生といえば成長期の途中でもあります。特に頭骨などは大人になってからもしばらく成長するので、あまり若いうちにあごや骨格の手術を受けることで大人になってから様々な問題が起こる原因となるため、成長期に整形を受けるというリスクについて韓国政府が小冊子で説明をするなどという社会現象も起こっています。

特に、綺麗になりたいと願う女性が両あごの手術を受けることによって、麻痺などの後遺症が残ったことを訴えるケースも増えてきており、骨を切る手術は後遺症を起こす可能性が高いためせめてあごの発達が終わる18歳以降に手術を受けるようにするのが望ましいと指摘しています。日本でも、プールや体育などで毛深いことを悩んでいる子供に脱毛施術を受けさせる保護者もいたり、アイプチでまぶたが荒れるくらいならと二重まぶた手術を受けさせる親も少ないのが現状であり、美容整形における低年齢化が進んでいます。しかし、まだ自分のことさえ責任のとれない子供に手術を行うのは、親の同意があったとしても良いことなのか疑問に思うところです。